AbemaTVで放送している『芸能界ボードゲーム最強決定戦』、四半期毎に放送していたのに、4月は放送がなかったから終わってしまったのかなと残念に思っていたら、ちゃんとあった! よかった!
今回は『初夏の陣』ということで5月20日(土)に放送された。芸能人が4人で対戦するゲームを2つ行い、上位2人で決勝戦を実施、勝ったほうが最終ラウンドに挑む、というのを2時間で生放送するいつもどおりの内容だ。
いままでと違う取り組みは、事前にどのゲームで遊ぶかが公開されていた、という点にある。とは言え……あらかじめ知っていたところで、何がどうというわけでもない?気がしないでもない。このあたりは何らかの意図があるのだろうが……。
さて、『初夏の陣』出場者は、お笑い芸人のNON STYLEの石田明氏、Every Little Thingの伊藤一朗氏、グラビアアイドルの大川藍さん、タレント・モデル(Berryz工房)の熊井友理奈さんの4人。
冒頭の挨拶で面白かったのは、大川さん。
「うちの事務所(レプロ)、お金にうるさいんですけど、もし優勝したら賞金は全部あげるって言われたのでがんばります!」
いろんな意味でその発言はレプロ的に大丈夫なのだろうかと余計な心配をしつつ、ゲームスタート。
■ハイパーロボット
最初のゲームは視聴者も参加できる『ハイパーロボット』。壁にぶつかるまでまっすぐ移動するロボットを、指定された場所まで何手でいけるかを宣言するゲームだ。当然少ないほうがいいし、ちゃんと宣言した数で移動させられないと得点にはならない。
僕の場合、このゲームを初めて遊んだときは、ぜんぜん数を宣言できなくて、ゲームに参加している気がまったくしなかった。僕がこのゲームをすごく苦手なだけなのかもしれないが、そのくらいちょっとコツがいるゲームだったりする。
何回か経験した後に、今度は僕以外は初体験という卓でプレイしたんだけど、そのときは僕だけがズバズバと数を宣言できてしまい、「どうしてそんなにすぐわかるの?」と不思議がられた。それだけ、コツというか、経験がものを言うようだ。
さて、番組では"ハイパーロボットあるある"が展開された。壁にぶつかるまで移動しなければならないのに、途中で止まってしまう、というやつだ。これはある程度慣れたときもついやってしまう。僕もやってしまったことあるよ……(汗
■ファブフィブ
カードゲーム版『ブラフ』みたいな感じかな。カードを3枚引き、その3枚で3桁の数字を作って宣言する。次のプレイヤーは、その数字があっているかどうかを見極めていく、というものだ。数字を宣言するときは、必ずその前に宣言された数字より大きくしなければならない、というのがポイント。カードを交換しても数字が大きくならない場合があり、そのときはウソをついて大きい数字のフリをしなければならない。ここをどうブラフで切り抜けるかが勝負のわかれ目だ。
途中、熊井さんが「761!」と宣言したのを、石田さんは「ダウト!」を宣言、見事的中した場面があった。
「7はもう残ってないくらい少ないから、ここで7という数字の宣言はないはず」
とゲーマーらしくきっちりカウンティングしてたあたりは素晴らしいプレイ(1から9まで各5枚ずつ)。石田さんはGetNaviでアナログゲームの連載を始めているようで、コツを掴むのが早い。
『ファブフィブ』は3枚の数字を必ず大きい順に並べて宣言する必要がある。たとえば3,6,4というカードを引いたら、「643」と宣言しなければならない。ブラフでウソの数字を宣言するとき、うっかりこのルールを忘れてしまうことがある。
これこそ"ファブフィブあるある"なのだが、今回は熊井さんがこれにひっかかった。熊井さんは865から5を交換して引いてきた数字は4。つまり864なので、これでは865を上回る数字にはならない。なのでウソの数字を宣言しなげれならないのだが、ここでうっかり868と宣言してしまった。ゲームのルールどおりなら886と言わなければならないのに、だ。
これでブラフがばれてしまい、熊井さんはゲームから脱落してしまった。
■それだっ!
決勝リーグ進出は、『ファブフィブ』でトップだった大川さんと、2ゲームでそつなくスコアを稼いだ伊藤さん。ここで扱われたゲームが『それだっ!』とはなかなかにシブい。
『それだっ!』は、秘密裏に自分の色を決めて、その色の駒を銀貨の上に乗せたら勝ち。ただし、途中で自分の色を相手に宣言されたら負け。なんていうのが基本ルール。Aランドルフさんが作ったゲームらしく、非常に悩ましい心理戦が味わえるゲームだ。
決勝はじつに白熱した展開に。4つ銀貨を獲得したほうが勝ちなのだが、3vs3までもつれ込む。それまで選んだ色の多くをピンクにしてきた伊藤さんに対し、大川さんは「最後もピンクにしているに違いない!」と読んで伊藤さんの色はピンクだと宣言、これをハズしてしまい、伊藤さんが優勝した。前半はあえてピンクを多く選び、最後はブルーを選ぶあたりはなかなかの心理戦だった。
■アールライバルズ
そしてこの番組恒例、最後はカイジこと伊藤広大さんと『アールライバルズ』で対決。このゲームにめっぽう強いカイジ伊藤さんに対し、ELT伊藤さんはしっかりと作戦を練ってきたという。ゲーム終了後にその作戦をバラすのだが、カードをシャッフルして何も考えずにその順番で出すというものだった。ものすごく考えてカードを出す人に対してだったら、あえて無策で挑んだほうが勝てるのではないか、と踏んだのだという。
そんなこととは知らず、カイジ伊藤さんはカードを1枚出すまでやたら長考。相手は何も考えていないのに、きっとあれを出すに違いないと考えに考え抜いた結果、見事4-1で勝利。連勝記録を伸ばした。
------
すっかり安定した面白さだった『芸能界ボードゲーム最強決定戦』、そろそろ新しい刺激がほしい気がしちゃうのはゼイタクかなあ。これ以上何かをやろうとすると時間ばかりかかっちゃうから、これくらいがちょうどいいのかもしれないけど。
というわけでこの『初夏の陣』は2017年6月20日までコチラから無料で視聴できる。未視聴の方はぜひ!